市立富雄南中学校(奈良市藤ノ木台1)で「とみにゃんフェスタ」が12月3日、行われた。主催は富雄南中学校区地域教育協議会。
「とみにゃんフェスタ」は、コロナ禍前から継続して行っていた「防災フェスタin富南」から派生してキャリア教育を重視し新名称にしたもので、子どもたちが自ら学びたいことを自ら計画して実行する企画。
地域キャラクター「とみにゃん」と共に、いずれもボランティアの小学生「とみにゃんkids」と中学生の「とみにゃんクラブ」が運営・活動している。同協議会は、キャリア教育を念頭に子どもたちの将来の夢につながるきっかけづくりを地域と連携して行っている。
この日は、プログラミング体験、サイエンスショー、富雄南中学校 吹奏楽部演奏、防災体験などを行った。地域の協力団体による模擬店やキッチンカーを用意し、小・中学生をはじめ近隣住民など約300人が参加した。
「とみにゃんkids」による花苗販売では販売の仕組みを知るために、自分たちで買い付け、原価と利益を考えた値段付け、売り方、売れ残りの値引きなどを生花店に教わりながら準備した。6年生のスタッフは「売るのは難しいが楽しかった。一度にたくさん買ってくれた人の袋詰めに困って大変だった」と振り返る。
SDGsクイズラリーを担当した6年生のスタッフは「みんなが楽しくクイズに答えていたのがうれしかった。『とみにゃんkids』はいろんな人と関われていろんなことができるのでよく参加している」と話し、「将来の夢は小学校の先生になること」と目を輝かせる。
同協議会の青山法義さんは「さまざまな活動の中で子どもたちは数時間の間に成長が見られる。心の奥にあったものが表に自然と出てくるようだ」と目を細める。今後はSDGsをさらに掘り下げた企画を予定しているという。