奈良大学博物館(奈良市山陵町、TEL 0742‐44‐1251)が現在、昭和30~40年代の懐かしい看板やおもちゃ、大阪万博の関連グッズなどを展示する企画展「なつかしいモノたち」を開催している。
社会が大きく変わっていった高度経済成長期に次々と出現した新しいものや便利なもの、東京オリンピックや大阪万博が開催された昭和30~40年代にごく普通に使われ、誰もが見たり触ったりしたことのある品約220点を展示する。赤電話やホーロー看板、黒電話、流行したハーフサイズカメラやレコード、国内旅行の土産物の定番だったペナント、メンコや火薬鉄砲といった懐かしいおもちゃなど。
「あのころの街角」「あのころの茶の間」「なつかしのおもちゃ」「大阪万博を知っているか!?」などのテーマに分け、「あのころのデザイン」では、現代のものとどこか違う「かわいらしさ」や「斬新さ」を、電話機デザインの移り変わりや「てんとう虫のレコードプレーヤー」「スバル360(写真パネル)「置き薬のパッケージ」などから感じられる。
企画担当者は「文化財はそれぞれの時代の人々が生きた証し。その時代を知ることができる資料であり、未来の文化財になるかもしれない。当時を思い出して懐かしんでもらい、若い世代には何か新鮮な感覚を味わっていただきたい」と話す。
開館時間は9時~16時30分(土曜は12時まで)。日曜祝日定休。入館無料。5月15日まで。祝日の開館や臨時休館日はホームページで告知する。