「認知症サポーター研修」と「いきいき百歳体操体験」が5月26日、富雄南公民館(奈良市中町)で行われた。
2018(平成30)年1月に早稲田大学が発表した「地域活動参加で認知症リスクが22%減り、役を担うとさらに19%減る」という研究結果を元に、地域役員らが役割を担い自分の認知症リスクを減らしたいと昨年度から実施している。富雄南地区に所属する12自治会の会長や副会長など地域を担う35人が参加した。
認知症に対して正しい理解と地域や家庭での対応を学んだ参加者からは「認知症の方に叱らないで接すること、認知症の方に対して周りがサポートすることが大事だと思った」という感想が聞かれた。
続いて、高知市が2002(平成14)年に開発したという重りを使った筋力運動「いきいき百歳体操」を体験した。参加者は「これくらいの重さだったら簡単だと思ったが、やってみると結構腕に張りが出た。足の上げ下げだけなのに汗が出てきた」と話す。
講師の奈良市富雄東包括支援センター越野紅美さんは「地域の方に1日でも長く元気でいていただき、認知症の方が地域内で安心して暮らせるようにサポートしたい」と話す。
主催した富雄南自治連合会及び、自主防災防犯会会長の青山法義さんは「地域に関わり、役を担うことで認知症のリスクが減ることをみなさんに知ってもらい、1人でも多くの方に慣れた地域でいつまでも元気に暮らしていただけたら」と期待を込めた。