奈良の伝統野菜をふんだんに使う料理店「粟」-ならまちにオープン

伝統野菜を手に、村田豊明料理長(写真左)新子大輔店長(写真右)

伝統野菜を手に、村田豊明料理長(写真左)新子大輔店長(写真右)

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 奈良の伝統野菜をふんだんに使った料理店を運営する「粟」(奈良市高樋町)は1月19日、近鉄奈良駅近くにあり、江戸時代からの古い町並みを残す「ならまち」に「粟ならまち店」(勝南院町、TEL 0742-24-5699)をオープンした。同店は「清澄の里 粟」に続き2店舗目。

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 築130年の古民家を改装した同店の店舗面積は1階と2階合わせて40坪で、席数は最大40席。カウンターの8席以外は全て個室になっている。店内のカウンターには、色とりどりで形もさまざまな大和野菜の数々を並べ、各席に設けたフォトフレームでは、食材を身近に感じてもらえるようにと野菜の栽培風景や収穫風景を写真で紹介する。

 昼は伝統野菜を使ったメニューを用意、夜のメニューには、伝統野菜や大和牛を使った一品料理や奈良の地酒を多くそろえる。

 同社社長の三浦雅之さんは、米カリフォルニア州を訪れた際に先住民のネイティブアメリカンが守ってきた主食である伝統野菜のトウモロコシに出会い、農業が工業化する前の伝統文化の継承や地域の結びつきが今も生きていたことから、伝統野菜が残るところには、伝統やコミュニティーが残るのではと考え伝統野菜の調査研究・栽培と保存を通じ、年間約200種の国内外の伝統野菜を奈良の地によみがえらせ、未来の伝統野菜作りにも取り組んでいる。

 昼のメニューは、多くの伝統野菜を使った「粟『清澄の里』御膳」(1,900円)、大和牛の料理が加わった「粟『収穫祭』御膳」(2,900円)、伝統野菜料理に大和牛のオリジナル1人鍋やデザートが付いた「大和『収穫祭』コース」(3,900円、要予約)。夜のメニューは、同店特製の大和牛を使った「大和牛鍋」(2,000円)、伝統野菜と大和牛の「大和牛鍋コース」(3,900円)など。

 三浦さんは「観光客はもちろん、奈良の人も、足元に眠っていた伝統野菜に出会う機会にしてもらえたら」と話す。「昼は観光客の皆さんに、夜は県外から来たお客さんのもてなしにと、広く利用してほしい」と意気込みをみせる。

 営業時間は、昼=11時30分~16時、夜=17時30分~22時。

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