生まれたての新酒で新春祝う-奈良の蔵元で「立春朝搾り」

立春朝搾りの瓶イメージ

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 新たな春の到来を祝う立春の2月4日、清酒「春鹿」醸造元の今西清兵衛商店(奈良市福智院町、TEL0742-23-2255)は、春一番の手作り酒を販売する「立春朝搾(しぼ)り」を行う。主催は、全国の日本酒蔵元80社と卸・酒販店など約1,800店で構成される日本名門酒会。

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 前日の節分に搾り上がったばかりのけがれのない純米吟醸生酒の新酒を予約客の元へ届け飲んでもらい福を呼び込んでもらおうと開催するもので、今年で12回目。今年は全国39カ所の日本酒蔵元、酒販店約800店が参加予定で、焼酎ブームや酒離れなどによる景気低迷が叫ばれる日本酒業界において、全国でたった1日のうちに720ミリリットル瓶にして異例の約14万本を売り上げる人気の催しだ。

 今回、奈良・大阪・和歌山エリアで販売される「春鹿」の純米吟醸酒は、華やかな香り高い米のうまみ、甘味や、まろやかな口当たりとキレの良さが特徴。

 今年は当日の朝5時30分から、大阪・奈良・和歌山などから酒販店約50店のオーナーらが蔵元に集まって作業を開始。瓶詰めされた新酒にラベルを貼るなどの作業による完全手作業の製品化は、今宮戎神社(大阪市浪速区)宮司のおはらいを受けて完成する。

 同社では今年の予約を約8,500本と見込んでおり、前年の約8,000本を上回るペース。その日のうちに酒販店の手によって春一番の幸福とともに各地に届けられ、いち早く春の到来が祝われることになる。

 同社の今西清隆社長は「日本酒の最大の特徴は『旬』や『季節感』。この豊かさや喜びを、春一番を告げる『立春朝搾り』を通じてお客様に届けたい」と話す。

 価格は1,575円(720ミリリットル)。予約受け付けは今月27日まで。完全受注販売。予約申し込み受け付け店舗は、県内の販売店舗は日本名門酒会ホームページの特設コーナーで確認することができる。

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