奈良の蔵元、新ブレンドで「屠蘇酒」発売-老舗漢方薬店とコラボ

今西清兵衛商店が発売した「春鹿延壽屠蘇酒(はるしかえんじゅとそざけ)」

今西清兵衛商店が発売した「春鹿延壽屠蘇酒(はるしかえんじゅとそざけ)」

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 「春鹿」などの地酒を造る奈良の蔵元、今西清兵衛商店(奈良市福智院町、TEL 0742-23-2255)は12月1日、「春鹿延壽屠蘇酒(はるしかえんじゅとそざけ)」を発売した。

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 お屠蘇(とそ)は、中国で三国時代に実在した名医の華佗氏が処方した万能薬「屠蘇散」を浸け込んだ薬種。邪気を払う意味で中国では古来より祝い事に飲まれた。日本では平安時代に宮中行事となり縁起がいいこととして庶民にも「お屠蘇」を飲む習慣が広がったとされている。

 同店は、日本古来のゆかしい文化を後世に残したいと、平安時代創業で老舗の菊岡漢方薬(中新屋町)に依頼し、特別処方の屠蘇散を醸造した清酒と本みりんを合わせたものに浸け込み「屠蘇酒」を作り上げた。シナモンや山椒(さんしょう)の香りがほのかに漂いトロリとした優しい甘さとサラリとした口あたりが特徴。

 今西清隆社長は「お正月は日本全体が『和』に返るとき。家族や親族が集まるお正月はもちろん、神棚に供えるお神酒(みき)として、また新年のごあいさつにお使いいただければ」と話す。

 価格は735円(300ミリリットル、専用カートン入り)。今月28日までは、阪神百貨店(大阪市北区)でも屠蘇酒の販売を行っている。

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