奈良国立博物館で「おん祭と春日信仰の美術」展-国宝含む59点展示

おん祭と春日信仰の美術」で展示さてている国宝の四方殿舎利厨子(しほうでんしゃりずし)

おん祭と春日信仰の美術」で展示さてている国宝の四方殿舎利厨子(しほうでんしゃりずし)

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 奈良の伝統行事春日若宮おん祭の絵画、文献資料、芸能資料を展示する「おん祭と春日信仰の美術」が現在、奈良国立博物館(奈良市登大路町)で開催されている。

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 今年で3回目となる同展は、伝統ある春日若宮おん祭を取り上げ、出展されるさまざまな絵画や資料などを通して「おん祭」の祭礼の様子や歴史の奥深さを伝える。今回は特に田楽に焦点を当てる。おん祭の様子が描かれた春日若宮御祭礼絵巻(かすがわかみやごさいれいえまき)など、国宝を含む59点を展示する。

 そのほか、四方殿舎利厨子(しほうでんしゃりずし)など春日信仰にまつわる美術工芸品も併せて展示。おん祭を支えてきた春日信仰の広がりと多様性も見ることができる。

 春日若宮おん祭は保延2年(1136年)に始まったとされ、今年で873回目を迎える。平安時代以来時々の風俗・流行を取り入れながら行われてきており、おん祭により、田楽や舞楽、猿楽などの華やかな伝統芸能が今に伝えられてきた。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜(休日の場合は翌日)、1月1日休館。入場料は、一般=500円、高校・大学生=250円、中学生以下=無料。来年1月18日まで。

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