奈良交通(奈良市大宮町1)は12月24日から、乗合バスの運賃を改正すると発表した。9月24日に国土交通相に申請していたもので、11月26日付けで認可された。値上げは12年ぶり。
同社とエヌシーバスが運行する乗合バス全線が対象で、JR・近鉄奈良駅周辺や高の原駅周辺の均一区間が20円引き上げられ200円(現行180円)に。
そのほか、現行170円~290円区間と490円区間は10円の値上げ、現行300円~480円区間は20円値上げされる。遠距離利用者に配慮して500円以上の区間は現行通りで、定期券の割引率も変わらない。高速バスやリムジンバスなども現行通り。
同社は、通学・通勤の利用者が減ったことに加えて、景気低迷や新型インフルエンザの流行などから利用者が減る一方、2008年度末の平均車齢が12.6年と1996年度末に比べ1.4倍になり、早急に新造車両に代替する必要があり、公共交通機関としての使命を果たすためにやむなく運賃改正に至ったとしている。
定期券の販売は、12月23日までは現行運賃で販売するほか、同11日~23日は定期券の通用開始日を通常の14日前から21日前に延長して販売。普通回数券、ひまわり回数券、高額回数券は、差額分を足すことで使用できる。