ソプラノ歌手 鶴澤美枝子さん(69)の「魂に響く、天の声コンサート」が、学園前ホール(奈良市学園南3 奈良市西部会館3階、TEL 0742-51-2001)で12月6日に開催される。
鶴澤さんはマリア・カラスに憧れ、幼少期から独学でオペラ歌手を目指してきた。結婚・出産を経て30代まで子どもたちにオペラを教える活動をしていたが、いつしか「オリンピックで国歌を歌いたい」という夢を持ち、50代から日本中の神社で「君が代」を奉唱する旅に出た。60代になると世界を舞台に歌い始め、50カ国以上で「君が代」とその国の国歌を歌ってきた。
渡航先で鶴澤さんの歌声が話題になり、大使館のレセプションに招かれたり、地元メディアの取材を受けたりすることもあったという。「海外では歌う場所は決めておらず、毎回行き当たりばったり。教会、老人ホーム、ストリートなど、歌える場所ならどこでも歌った。皆さん自分の国の国歌に喜んでくれた」と鶴澤さんは振り返る。
主催者によると、これまで鶴澤さんの歌声を聞いた人は「機械では録音しきれない周波数を持っている」「69歳とは思えない、生で聞いて感動した」と感想を残しているという。
鶴澤さんは「今年はコロナウイルスの影響で、海外ツアーも途中で帰らざるを得なかった。国内でもコンサートが難しい状況なので、奈良で私の歌声を体感してほしい」と呼び掛ける。
開演時間は13時30分。料金は、大人=2,500円、高校生以下=1,000円(全席自由)。未就学児は膝上無料(席が必要な場合は有料)。チケット購入はカフェアンティーム(奈良市中登美ヶ丘1、TEL 0742-41-5541)で受け付ける。