奈良県庁前の奈良公園登大路園地で4月20日、「アースデイ奈良2019」が開催された。夏日となる陽気の中、約1万人が来場しにぎわいを見せた。
アースデイはアメリカ発祥の環境運動で、4月22日を「地球の日」とし、地球を思って一日を過ごすもの。1970年に始まり、今では世界184の国と地域、約5000カ所で行われている世界最大の環境フェスティバル。日本でも全国各地で定着している。
奈良では2007年に始まり、人々の環境問題に対する意識の高まりとともに認知度も上がっている。この日は環境に配慮した食品や商品、環境保全活動に取り組む団体の展示、クラフト体験など約80のブースが立ち並んだ。
今年のテーマは「こんなゆたかさはいかが?見本市」。国連の目標である「持続可能な開発目標:SDGs」を意識した取り組みや、近年課題となっているプラスチックの問題について意見交換会なども行われた。特設ステージでは音楽演奏、ミニ講演会も行われ、フィールドプログラムでは春日山原始林を歩く自然体験プログラムも実施した。
実行委員会の杉山拓次さんは「夏の猛暑や異常気象など環境問題がより身近になっていく時代に、こうした取り組みが広がることで、誰もが肩肘張らずに環境問題に向き合う姿勢が必要だろうと感じた」と話す。