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奈良で「ひむろしらゆき祭」 県内外のかき氷店集結、新たな食文化観光に

神官に導かれ純氷が会場へ(昨年の純氷道中の様子)

神官に導かれ純氷が会場へ(昨年の純氷道中の様子)

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 東京、茨城、埼玉、静岡、岐阜、名古屋、大阪、兵庫、広島、そして地元奈良から、かき氷店計23店が参加する「第6回 ひむろしらゆき祭」が3月23日・24日、奈良春日野国際フォーラム甍(奈良市春日野町)別館で開催される。

今回のひむろしらゆき祭で出されるかき氷の一部

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 近年のかき氷ブームにより「夏に食べるもの」というイメージではなく、季節を問わず提供する店や、かき氷専門店も増えつつある。かき氷ファンを「ゴーラー」と呼び、各地の有名店の情報交換も活発に行われている。

 実行委員長の田遠貴行(たとう たかゆき)さん(42)は「氷室神社のお膝元の奈良で、個性豊かなかき氷を楽しんでほしいと、県内外の店に声を掛け2014年に始まった」と振り返る。「当初は氷室の守り神として名高い氷室神社との縁もあり、境内で開催したが年々来場者数が増え、開催時期と会場を模索しながら企画した。昨年は今回の会場に変更し、2日間で8000人以上の来場があった。かき氷がただのブームではなく、立派な食文化の証しだと感じる」と話す。

 「第6回を迎える今回、昨年とは時期を変え、氷室を開けて氷を配った日とされる春分の日に近い週末に開催する」とも。

 両日共、氷室神社で8時30分から「かき氷奉献神事」を行った後、9時から、同神社から氷池の跡地と伝えられる奈良春日野国際フォーラム甍別館まで神官の先導で「72時間純氷」を天平衣装の女官と共に運ぶ「純氷道中」を行い、同別館で9時30分~受付。10時~17時、かき氷を提供する。

 「奈良を『氷のお仕事始まりの地』として発信したい。かき氷ファンのみならず、奈良の食文化観光の新たな目玉として地域も巻き込んで盛り上げていければ」と意気込む。

 奉納賛助券(チケット)は「PASS MARKET」で前売り販売のみ。販売期間は3月1日0時~15日23時59分(店舗別、提供時間帯別)。売り切れ次第終了。

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