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奈良町の南の玄関口「京終駅」 明治の姿によみがえり集える駅に

式典を終え和やかな表情の出席者

式典を終え和やかな表情の出席者

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 JR西日本の京終(きょうばて)駅を奈良観光の新たな拠点とし、歴史ある奈良町エリアの南の玄関口としようと、1898(明治31)年の開業時の姿に復元する工事が終わり、2月23日、駅舎内の観光案内所の開所式が行われた。併せて、「京終駅コミュニティ駅長」の委嘱式と、奈良市出身の俳優・加藤雅也さんへの奈良市観光特別大使の委嘱式も行われた。

コミニティー駅長の丸山さん

 同駅は、JR奈良駅から万葉まほろば線(桜井線)の桜井向きに1つ目の駅。駅舎は木造瓦ぶき平屋建てで、開業時の建物の構造をそのまま使用。木をふんだんに使い、改修ではインテリアや色調、待合室の部材などを120年前の駅舎のイメージに改修。駅舎の元駅務室スペースにはカフェを新たに設けた。

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 駅舎の運営は、地元の青年団で構成するNPO法人「京終」が行う。同NPOは京終周辺地区の未来を見据え、「まちづくり」「ひとづくり」「歴史・文化継承」を軸に活動しており、今後は駅舎空間を利用したイベントなども開いていく予定。

 式典で仲川げん奈良市長は「次の100年をつないでいく駅になるには、地域や訪れる方の交流ができ、周辺の魅力を感じてもらえる、集える駅になってほしい」と期待を込めた。

 復元を機に、地域の人材が駅長となるJR西日本初の「京終駅コミュニティ駅長」を肘塚椚(かいのづかくぬぎ)町自治会長の丸山清文さん(70)に委嘱。駅舎を利用した地域活性化を目的とし、列車時刻や行き先案内や駅舎の清掃・整備などを無償で担う。胸に「コミュニティ駅長」と刺しゅうされたワッペン付きの制服と制帽を手渡された丸山さんは「気持ちが10歳若くなった。一人でも多くのお客さまにあいさつしたり声を掛けたりしたい」と意気込みを見せた。

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