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「旧鍋屋交番」で奈良女子大が書道展「MAY展」 宿直室に作品並ぶ

展示の様子

展示の様子

 奈良女子大学書道部が現在、「旧鍋屋交番 きたまち案内所」で書道展「MAY展」を行っている。

旧鍋屋交番 きたまち案内所

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 同大の正門前にある同案内所で、2013(平成25)年から行い今年で12回目となる同展。部員20人が参加している。同案内所は明治期の巡査派出所の形態をとどめる木造平屋建ての洋風建築で国の登録有形文化財。畳敷きの宿直室に「MAY」をテーマに色紙、立体作品など10数点が展示されている。

 部長の渡邉暖花さんは「年度初めの展示なので心新たに一年頑張るという気持ちで取り組んだ。5月の季節を感じながら作品をじっくり見ていただき、旧鍋屋交番のことも知ってもらいたい」と話す。

 出展した学生らは「藤をテーマに立体的な作品に取り組んだ(伊勢岡彩さん)。季節を意識し顔彩を使った作品に注目してほしい(紀井楓さん)。爽やかな空をイメージした個性豊かで一体感のある作品を仕上げた(西川ほのかさん)。さまざまな字体で海の広大さの表現を楽しんでほしい(伊藤凛さん)」などと呼びかける。

 「鍋屋の交番」と呼ばれていた「旧奈良警察署 鍋屋巡査派出所」は、2004(平成16)年に役目を終え閉鎖され取り壊しが決まっていたが、地元自治会長、奈良女子大の教員、住民らの保存運動が実り、奈良市による修理を経て2012(平成24)年に奈良きたまちの案内所として再生した。ボランティアグループ「なべかつ」(旧鍋屋交番と奈良きたまちの会)が管理運営し、同大生数人も在籍している。「駐在さん」と称するスタッフが常駐し来館者の対応にあたっている。

 「なべかつ」会員の中川崇さんは「奈良女子大とともに歴史を刻んできた鍋屋の交番。学生が地域の一員として案内所になった今も親しんでくれていることがうれしい」と話す。

 同展を観覧した旅行者は「100年前に大学の景観とマッチするようにデザインを考慮した旧交番が今なお大学や地域と共存している取り組みに感銘を受けた。若さあふれる作品から緑の風や海の風が吹いた気がして涼を感じることができた」と話す。

 開催時間は10時~16時。水曜休催。5月25日まで。

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