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奈良・富雄南中で「防災フェスタ」 幅広い世代が集まり訓練と学び

高所作業車から見た会場の様子

高所作業車から見た会場の様子

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 奈良市立富雄南中学校(奈良市藤ノ木台1)で12月1日、「防災フェスタ in 富南」が開催された。

消防士による降下訓練の披露

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 地域の教育力を高めようと、富雄南中学校地域教育協議会が奈良市の委託事業として毎年12月第1土曜に開いており、今年で6回目。

 きっかけは2011年に発生した東日本大震災。地域の防災力を高めようと同協議会のコーディネーターがいろいろな角度から問題点を調べ、子どもが集まる「祭り」と年配者が集まる催しを合体することで、幼児から高齢者までが同じ場所に集まってくれるのではと考え始めた。遊びの中で訓練と学びをしてもらおうと取り組んでいる。

 同協議会総合コーディネーターの青山法義さんは「子どもの社会力向上のため始まったこの事業の中で、全ての人の顔が見える関係作りと地域の防災力向上が図れないかと学校と何度も話し合って一緒に考えた結果、このイベントが誕生した」と振り返る。

 中学生ボランティアが作ったストラップの販売や、災害時想定模擬店として、地域の福祉作業所で焼かれたパン、福祉法人の職員による焼きそば、少年指導協議会のぜんざいなどが。体験訓練として、AED講習をはじめ、ビニール袋に米を入れて炊くご飯作り、地震体験、煙道体験など、さまざまな企画が用意された。

 新しい取り組みとして、今年は台風や豪雨など災害の多かったことから、土のうづくりと土のう積みを競技として行ったところ多くの参加があった。児童がボランティアで作ったプラ板ストラップ付きホイッスルを全問正解者に進呈する防災クイズラリーは、この日学んだことが出題されるので防災知識を再確認できる仕組みだ。

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