平城遷都1300年祭のメーン会場・平城宮跡会場が11月7日、198日の会期を終えて閉幕した。入場者数は約363万人で、当初想定していた250万人の入場者数は9月28日に突破し、10月21日には300万人を超えた。

平城宮跡会場最後のダンスは気合十分で踊ったせんとくん

　当日は、会場内でダンスパフォーマンスを中心としたイベント「平城京カーニバル」が行われ、閉幕を惜しむ約6万人の来場者でにぎわった。15時から第一次大極殿前庭の特設ステージで行われた｢ファイナルステージ｣では、同祭のマスコットキャラクター・せんとくんが、せんとくんダンサーズとともにダンスを披露したほか、朱雀門の開閉を行っていた衛士隊やオフィシャル広報隊として活動してきた平城（なら）人などもパフォーマンスを繰り広げた。

　ポップアーティストの326（ミツル）さんが作詞・作曲を手がけ、関西出身の女性ダンス＆ボーカルユニットのPixy Chicks（ピクシーチックス）が歌う、フィナーレソングの｢新しい夢｣に合わせて、地元小学生児童300人や当日参加した出演者のほか、同祭スタッフなど約3,000人がダンスを披露し16時すぎにすべての行事を終えた。

　せんとくんは、感極まるピクシーチックスのメンバーを熱い抱擁でねぎらう様子も見せ、閉演後も多くの観衆がカメラを向ける人気ぶりだった。

　閉幕後の平城宮跡は今月30日まで会場内の駐車場を無料で開放する。第一次大極殿、朱雀門、東院庭園、遺構展示館も無料で観覧でき、平城京歴史館は来年春の再開を予定する。営業時間は9時～16時30分。月曜定休。

　平城遷都1300年祭は12月末まで。