やまと郡山城ホール（大和郡山市、TEL 0743-54-8000）で7月9日に開く定期上映会｢サロンシネマ｣で、｢その木戸を通って｣（市川崑監督）が上映される。

　サロンシネマは、話題の映画を身近なホールで気軽に見てもらおうと開かれている定期上映会で、昨年6月から同ホールで開始。開始当初は200人ほどの会員数で3カ月に1回の上映だったが、現在では約600人まで増え会員の要望などに応えて上映回数を増やしている。企画は、映画の配給・企画上映などを行うアイプランニング（香芝市）。

　同社の大塚さんは｢大きなスクリーンで映画を楽しむことに加えて、会場で多くの人と感動を共有できることが魅力｣と話す。最近では若い世代の来場者も増えているほか、会場には自転車やバスなどで訪れる人が多いなど、地域に根付いている。

　1993年に製作された故・市川崑監督による同作品。2008年までは劇場未公開で、市川監督の「幻の1本」とされていた時代劇映画。｢フランキー堺さんなど亡くなられた俳優も多く出演している。かつての名優の演技を楽しんでいただければ｣と大塚さん。

　上映時間は10時30分～、13時～、15時～。チケットは前売り800円。入会無料。