奈良県立美術館(奈良市登大路町、TEL0742-23-1700)で9月12日から、「浮世絵 風景版画~北斎、広重…」が開催される。
同館所蔵品の中から浮世絵版画を中心に浮世絵の最盛期だった江戸時代後期の作品をはじめ、二代目歌川広重、三代目歌川広重の作品に加え、肉筆で描かれた浮絵などを風景テーマに約100点を展示する。
主な作品は、当時海外から伝わったプルシアンブルーが鮮やかな「富嶽三十六景 相州 七里浜」(葛飾北斎作)や、大きな鷲の後ろに広大な景色が描かれ、高度な技術で雪を表現した「名所江戸百景 深川州崎十万坪」(歌川広重作)、線遠近法で描かれた浮絵の「江戸浮絵 新吉原仲之町夕景之図」(二代喜多川歌麿)などで、展示作品から浮世絵の歴史もたどることができる。
同館学芸員の稲畑さんは「北斎や広重の作品の、構図の斬新さや色彩の美しさを味わっていただければ」と話す。
開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=400円、大学・高校生=250円、小・中学生=150円。月曜休館((祝日は開館、9月24日は休館))。10月12日まで。