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奈良・写真美術館で企画展-入江泰吉の原点作品と晩年の代表作を展示

「義経千本桜」静御前

「義経千本桜」静御前

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 入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良市高畑町、TEL 0742-22-9811)で現在、「ミスター・ウエット・イリエ」と「入江泰吉の文楽」の2つの企画展が同時開催されている。

談山神社十三重塔(1960年代後半)

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 奈良の歴史的な雰囲気を出すため霧や雨などの気象条件を好んで撮影していたことから、親友だった画家の杉本健吉から「ミスター・ウエット・イリエ」と呼ばれていた入江泰吉。「ミスター・ウエット・イリエ」では、入江泰吉の世界観があふれ奈良を表現した作品45点(カラー)を展示する。

 「入江泰吉の文楽」では戦前に大阪で写真材料商を営んでいた入江泰吉が34歳の時、知人から文楽の首(かしら)の撮影を依頼され、その作品が1940(昭和15)年に世界移動写真展に出品し1等賞。その翌年、日本写真美術展に出品し文部大臣賞も受賞し、写真家としての自立と地位を確立した入江泰吉の原点ともいえる作品95点(モノクロ)を展示する。

 今回初めて、入江泰吉が記したトリミングの指示が書かれた資料も公開。同館学芸員の木村さんは「写真家としての原点となる作品と、晩年の代表作の展同時開催で見応えのある内容」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(祝日が平日の場合、祝日の翌日も休館)。入館料は一般500円ほか。9月29日まで。

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