近畿地方の梅雨明けが発表された7月17日、国道169号線沿いの奈良市横井に突如現れた「海の家」で海開きが行われた。
ユニークな企画を実施しているのは、たこ焼き店「フトマル」(奈良市横井1、TEL 0742-87-0776)。奈良市内にはレジャープールが無いため、子どもらに楽しんでもらう目的や少しでも節電対策を楽しもうとの思いから企画した。
店舗を「海の家」をイメージし「衣替え」。店舗横のガレージには、横7.3メートル、縦3.3メートルの特大サイズの生地に海の写真をプリントした幕も掲出する。同所を「FUTOKIKI BEACH(フトキキビーチ)」と名付けて看板も用意した。
ビーチに模した駐車場には、ワニやカメなどの浮輪、ボディーボードやゴムボートまで置いて海水浴場を演出する。常連客は、早速サマーベットに寝そべりかき氷を片手にひとときの涼を楽しんでいた。
これまでにも同店は、夏に海の家をイメージした飾り付けを行い、「海の無い奈良」と「海の家」の異色コラボが話題となり写真を撮っていく人が多く見られたといい、今回は、今年3月に同所に移転し地元や客への感謝の思いや、「皆さんに喜んでもらえるように」とグレードアップさせた。「リアリティーがハッピーを呼ぶ。本気でやった」と店主の中川太志さん。「気持ちだけでもリゾート気分を味わってもらえれば」と話している。