真言律宗白毫寺(奈良市白毫寺町、TEL0742-26-3392)で1月16日、「閻魔(えんま)もうで」が行われた。多くの参拝者が訪れ重要文化財の「閻魔王坐像」に無病息災を祈願し、法要の後に振る舞われた甘酒で体を温めた。1月と7月の16日は地獄の釜が開き鬼も仕事を休む日とされている。
法要は、10時から閻魔王坐像が安置されている宝蔵で行われ、住職と僧侶らによる読経の後、参拝者の願いを一つひとつ読み上げた。参拝者らは手を合わせ、無病息災、諸願成就を「えんまさま」に祈願した。
法要後、約500人分を用意した甘酒が振る舞われ、近所の保育園から訪れた園児らも「おいしい」と甘酒を楽しんだ。九州から訪れた会社員の女性は「(閻魔を前に)正直に生きないと」と話していた。
「閻魔詣で」は毎年1月16日と7月16日に行われている。