平城遷都1300年祭・平城宮跡会場の第一次大極殿前庭で11月6日、当時の貴族の遊びとされる「蹴鞠(けまり)」の再現が行われ、華麗な足技に観衆が沸いた。
蹴鞠は、飛鳥時代に中国から伝わり、貴族の遊びや技芸として奈良時代から平安時代に伝わったとされているもので、同会場で10月9日から行われている「平城京フェア」の古代行事の再現の一環で、飛鳥蹴鞠会や蹴鞠保存会、奈良21世紀フォーラムなどの協力で行われた。
飛鳥時代、奈良時代はヘディングなども可能な競技形式だったことに対して、平安時代は、輪になって膝を伸ばした状態で右足だけで蹴る無勝負なことなど、時代の移り変わりで蹴鞠のルールや楽しみ方も違い、それぞれの時代に応じた色とりどりの衣装をまとった約40人が「アリ、ヤア」などの掛け声に合わせてシカの皮でできた鞠を蹴り合った。
ゲストとして参加した元サッカー日本代表・柳本啓成さんは「それぞれの良さがあり楽しかった」話した。