近鉄奈良駅から南に延びる「ひがしむき商店街」にある「カフェ&おむらいす『おしゃべりな亀』」(奈良市東向南町、TEL 0742-26-4557)の「ふわとろおむらいす」(680円)が、観光客の人気を集めている。
1983(昭和58)年11月、喫茶店としてオープンした同店。コロッケや白身フライをのせたピラフなど多彩なメニューを展開する中、オムライスに人気が集まり、「それなら専門店に」と、オーナーシェフの浅田良幸さんが(52)がスクランブルエッグのようなフワッとした卵をのせたオリジナルメニューを考案。手作りのハンバーグや完熟トマトをのせたものなど約20種類を提供し、ソースはデミグラスやホワイトなど6種類から選ぶことができる。
こだわりは、ガスで炊く硬めのご飯。そのご飯に具材を入れ、フライパンでパラッといためることで、卵の食感がより一層引き立つ工夫を施す。「観光客だけでなく、地元の人たちに喜んでもらいたい」と、価格も1,000円以内に設定。高校生や大学生には学割(50~100円引き)もある。
プリンやブリュレなどデザートを担当する浅田さんの妻、リエさん(49)は「デートで利用していた夫婦の子どもたちが来たり、何度も来てくれる観光客の方がいたりして、うれしい限り」とほほ笑む。
9月からはキノコがたっぷり入った和風オムライスや、大和茶をふんだんに使ったプリンとブリュレの提供を始める。浅田さんは「来てくれたお客さんに、今度どんなことをしてくれるんだろうという楽しみを提供できる店を目指したい」と話す。
営業時間は10時~22時30分。