平城遷都1300年記念事業協会は6月9日、同祭を契機とした奈良県への来訪者数の動向をまとめた。
同祭のメーン会場となる平城宮跡会場への来場者数は、4月24日~5月9日に行われた「花と緑のフェア」開催期間中、同協会が見込んでいた35万人を大幅に上回り54万4,000人(1日平均3万4,000人)。最多来場者数を記録したのは5月3日の6万9,000人だった。
フェア後の5月10日~6月8日は62万2,000人(1日平均2万733人)。同8日までの累計来場者数は116万6,000人で、同協会広報担当者は「予想に反して平日でも団体などの来場者が多い」と話す。
フェア期間中(4月24日~5月9日)の施設別の来場者は、第一次大極殿=28万3,000人(フェア後37万3,500人、累計65万6,500人)。平城京歴史館=5万9,700人(フェア後9万1,100人、累計15万800人)、なりきり体験館=1万1,580人(フェア後1万4,130人、累計2万5,710人)。平城宮跡探訪ツアー参加者は8,370人(フェア後1万4,470人、累計2万2,840人)だった。
宿泊状況では、4月~6月の宿泊予約数が前年同時期と比べ約2倍の7万8,599人(前年は3万9,336人)。修学旅行の県内宿泊校数では、2008年度と比べ1.27倍の1,314校(2008年度は1,031校)を記録した。
会場へのシャトルバスの利用者数は、近鉄大和西大寺駅からでフェア期間中6万1,000人(フェア後5万6000人、累計11万7,000人)、JR奈良駅からは5万3,000人(フェア後4万5,000人、累計9万8,000人)。1日平均では、近鉄大和西大寺駅でフェア期間中3,800人(フェア後1,900人)、JR奈良駅からは3,300人(フェア後1,500人)が利用した。
「奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳」では、中宮寺(葛城市)の表御殿の特別公開が例年の約4倍となる1万6,000人が訪れたほか、関連イベントでは、飛鳥藤原みやび祭りで約10万人(昨年は3万8,000人)が訪れるなど、いずれも同祭効果で例年より多くの人が訪れにぎわいをみせた。
同協会のホームページへのアクセス数(トップページの表示回数)は、昨年12月時点では19万7,031だったが、毎月増加し、5月は57万3927アクセスに。昨年12月~今年5月の合計は232万8,351アクセスだった。昨年11月から今年4月までに新聞や雑誌に取り上げられた回数は2,752件で、今年4月にテレビで取り上げられた回数は136回に及ぶ。