奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西、TEL 0742-34-2111)で3月9日から、平城遷都1300年にちなみ平城京のことやそこでの生活の様子がわかる図書を展示する「平城京の世界」が始まった。会場は3階ブリッジ。
会場では、平城京に関する図書82冊と、平城京のくらしを紹介した図書70冊のほか、奈良市埋蔵文化財センターの協力で、西大寺の旧境内から出土した石上宅嗣の木簡の写真、奈良地代の銭や硯(すずり)、「東院」と墨で書かれた墨書土器などを展示する。
図書では、奈良国立文化財研究所が出版する木簡をまとめた「長屋王家木簡」などの研究者が利用するような図書から、同館千田稔館長が監修を務めた「平城京」などの一般向け図書までを展示する。
同館調整員の久保良佳さんは「平城遷都1300年祭のことだけではなく、本当の平城京を知る機会になれば」と話す。
開館時間は9時~20時。4月29日まで。