奈良県立美術館(奈良市登大路町、TEL0742-23-3968)で3月20日から、「だまし絵」で知られるM.C.エッシャーの初期から晩年までの作品を集めた「M.C.エッシャー展 視覚の魔術師」が開催される。
M.C.エッシャーは、オランダ出身の版画家で、緻密(ちみつ)に計算された幾何学的な図形や版画技術や見る人の視覚を欺く「だまし絵」が特徴。エッシャーの父は明治時代に日本に住んでおり、オランダに多くの浮世絵版画を持ち帰ったことからエッシャーは浮世絵版画の影響を受けたとされている。
会場では、エッシャーの初期作品の風景や生物の版画や、だまし絵のほか版木など80点を展示する。
3月20日は、ハウステンボス美術館の安田恭子さんが「エッシャーの芸術について」と題したギャラリートークを行うほか、同館学芸員による美術講座「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」(4月29日)、いいだむつみさんによるフランスシターコンサート(5月5日)も予定。
開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=1,000円、大学・高校生=700円、小・中学生=400円。月曜休館(祝日は開館、翌日休館)。5月9日まで。