奈良町の個室田舎料理店「うと。うと」、人気に-昼夜各1組の完全予約制

田舎料理店「うと。うと」の野村修司さんと妻・由利子さん

田舎料理店「うと。うと」の野村修司さんと妻・由利子さん

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 奈良町にある築60年以上の長屋を改装して営業する田舎料理店「うと。うと」(奈良市十輪院町、TEL 0742-23-5958)が、口コミを中心に人気を集めている。

「うと。うと」で提供する田舎料理

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 同店を営むのは、野村修司(55)さんと妻の由利子さん(56)。2002年に住居として使われていた長屋を改装して店をオープンした。店舗面積は約15坪で、6畳2間にテーブル1卓ずつを置く。店内は土壁で、周囲には本や小物を多く配置するなど、まさに昔ながらの実家を彷彿(ほうふつ)とさせるような雰囲気が特徴。「奈良らしくも店らしくもない普通の家」と修司さん。

 営業形態は、昼食・夜食、各1組限定の完全予約制で、季節の野菜や自家栽培の野菜や米を使用して煮物や酢の物などの「子どものころにおじいちゃんの家で食べたような家庭料理」を提供する。

 店名の「うとうと」は由利子さんのひらめきから。利用者がゆっくりと、のんびりできることを第一に考え、昼食の予約時間が遅いと夕食の予約を断るほど。小さい子ども連れでも気兼ねなく利用することがき、酒の持ち込みもできる。

 接客も自然体で、普段はあまり表に出ることはないという修司さんだが、自身も作家活動を行い、地元の作家などの交流の場として利用されることもあり、由利子さんは「奈良町のお母さん」として親しまれている。

 修司さんは「1組にすると生活は大変だが、自分のリズムに合っている。『いつ行っても一緒やな』と思われるように、今後もスタイルを変えることなく、長く店を続けていきたい」と話す。

 2人以上から利用可能で、昼食は1,500円~、夕食は2,000円~。予約受け付けは2日前まで。

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