異業種が集まって製品の企画開発を行う「SODATSU FACTORY(ソダツファクトリー)」(奈良市三条町、TEL 0120-217-211アーキクラフト内)が玩具や家具など多目的に利用可能なダンボールでできた箱「ソダツハコ」を開発し、今年7月に第3回キッズデザイン賞を受賞するなど話題を集めている。
ソダツハコは、縦・横・奥行きともに22.3センチの立方体の箱。子どもが玩具として遊べるように「安全性」「軽さ」を考慮したことに加え、リサイクルできるよう環境に配慮して素材に段ボールを使用。おもちゃ箱や絵本箱などの気軽にインテリアとしても使えるようコストパフォーマンスを高めた。
「子どもが喜ぶ色」「インテリアとして使えるように」ピンクや、オレンジ、グレーなど6色でカラーリングし、円状にくり抜かれた凹凸を組み合わせることで、ブロックのように組み上げることもできる。今年中に1,000個の販売を目標に掲げる。
工務店経営の倉原猛さん、建築家の高草大次郎さん、段ボールの加工や販売業を営む中村孝士さん、建具のデザインなどを行う阿部賢さん、デザイナーの遠藤正二郎さんの5人から成るソダツファクトリー。各業種のプロが集まり「育つ」をキーワードに活動を行い、今後も商品開発を行っていくとしている。
倉原さん、高草さん、遠藤さんは「家族とともに家は育つ」をコンセプトにした「育つ家」を考案し2007年グッドデザイン賞を受賞。育つ家は、5年・10年先を見越して、ローコストで最低限の機能を備えた住宅を建て、ライフスタイルに合わせて増改築をDIYでも可能にするというもの。今回は家具の開発が構想に上がり、中村さん、阿部さんが新たに加わって、昨年11月ごろから試行錯誤を繰り返し、今年8月の発売にこぎ着けた。
倉原さんは「出産祝などの玩具ではなく、玩具箱をプレゼントするのもいいのでは」と話す。
価格は、4個=2,800円、8個=5,500円。ホームページから購入できる。