奈良国立博物館(奈良市登大路町、TEL 0742-22-7771)で7月18日から、中国浙江省(せっこうしょう)の寧波(にんぽう)の仏教文化の魅力に迫る特別展「聖地寧波 日本仏教1300年の源流~すべてはここからやって来た~」が始まる。
同展は、当時日本人の憧れの対象となっていた仏教の聖地の中国浙江省寧波から日本にもたらされたとされている仏教美術の名品を紹介するもの。前期(同18日~8月2日)、後期(8月11日~30日)に分けて約175点を展示する。
主な展示は、1924年に倒壊した雷峰塔に安置されていて2000年に発掘された浙江省博物館以外の展示が初めてとなる「銀阿育王塔(ぎんあいくおうとう)」や、京都の泉涌寺の本尊で、「楊貴妃観音」と呼ばれている音菩薩像坐像(重要文化財)のほか、京都・清涼時に安置されている中国産のサクラ材製の木造釈迦如来立像(国宝)も展示する。
開館時間は9時30分~17時(8月13日~16日は19時まで)。入場料は、一般=1,200円、高・大学生=800円、小・中学生=500円。8月30日まで。