稲わらで書いた墨文字「藁書(わらしょ)」の作品展が4月14日から3日間、「ミ・ナーラ」(奈良市二条大路南1)5階にある奈良市美術館で開催される。主催は藁書会。
「藁書」に使う筆は「藁筆」といい、奈良県平群(へぐり)町で稲を乾燥させた稲わらの茎や穂を束ねて全て手作業で作る。
3日間にわたり奈良・大阪・和歌山の教室生100人の作品185点を展示する。作品は、掛け軸、パネル、額装など。立体作品のほかふすまやA1サイズの紙に書いた作品もある。
「藁書は、何にもとらわれず自由に表現する創作書。藁筆は毛筆のように柔らかく弾力がない代わりに角度を付けた筆の断面の使い方により表現されるさまざまな線や独特のかすれが特徴」と同会を主宰する江峰(ko‐ho-)さん。「今回のテーマは『大好き』。作品からあふれる書を楽しむ気持ちと独特の線やかすれに藁書の魅力を感じてもらえれば」と話す。
開催時間は10時~17時30分(初日は13時から。最終日は16時まで)。入場無料。4月16日まで。