「奈良の食文化研究会」の小林康子さんが有志らと、正しい手洗いを伝えるメッセージ動画「アヒルのKちゃんと手洗いソング~ビクトリーロード替え歌~」を制作した。
「新型コロナウイルス感染症対策により、海外留学や東京で独り暮らしをする大切な人を励ましたい」という小林さんの思いに賛同し、自称「奈良の観光特別大使」のアヒルのKちゃんや、動画編集は「奈良が大好き」という大学生のMiraiさんが参加した。
小林さんは、日本食品衛生協会による講習会で厚生労働省推奨の手洗い方法を学んだ経験から、手洗いは日本の素晴らしい文化であることや、正しい手洗いを伝える活動を続けてきた。毎年開催される「子どもが作る弁当の日・なら」では手洗い講習の講師を務める。
昨年、分かりやすくどんな年代の人でも実践しやすいようにと、ラグビーブームで広く知られた応援ソング「ビクトリーロード」で手洗いの替え歌を作ったところ、口ずさみながら楽しく洗えると好評を得たという。手のひらや手の甲だけでなく、手のしわやくびれを伸ばし、指の間や手首も意識して洗えるような歌詞になっている。
アヒルのKちゃんの飼い主、中村美範(よしのり)さんは「有名人らの手洗い動画にはない地元発信に親近感が沸き参加した」といい、撮影中のKちゃんの様子について「音楽が好きなので楽しんでいたようだ」と話す。妻の弥生さんは「大阪にめいっ子がいるが今は会えないので、この動画で楽しく手洗いしてねと伝えたい」とほほ笑む。
編集したMiraiさんは「動画は手洗いを分かりやすく伝えられる。奈良らしい風景も入っているので、ふるさとを感じてもらえるのでは」と話し、「奈良のシンガーにも歌ってもらいたい」とも。
小林さんは「奈良らしくて3密にならない場所を選んだ」「おいがアメリカ、東京には一人で頑張っている家族がいるので、エールを届けたいと撮影したが、大切な人と会えずに毎日心配や不安を感じている多くの人にも伝えたい。愛する人の命を守るために正しい手洗いを伝えていきたい」と思いを込める。
動画は小林康子さんのブログ「奈良ほめ達のブログ」やFacebookに掲載する。