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「なら国際映画祭」作品応募締め切り延長 コロナ影響で発表機会失った学生らサポート

2018年受賞スピーチの様子 「オーファンズ・ブルース」工藤梨穂監督

2018年受賞スピーチの様子 「オーファンズ・ブルース」工藤梨穂監督

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 「NPO法人 なら国際映画祭」(奈良市花芝町、TEL 0742-95-5780)は、第6回「なら国際映画祭2020」へ向け、学生映画部門「NARA-wave(ナラウェイブ)」エントリー締め切りを5月15日に延長し、映画・映像作品を募集する。

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 カンヌ国際映画祭で数々の受賞経験を持つ映画作家の河瀬直美さんがエグゼクティブ・ディレクターを務める「なら国際映画祭」は奈良県で隔年開催され、才能あふれる若手映像作家の発掘の場の提供と活躍をサポートしている。

 同映画祭代表理事の中野聖子さんは「ここ数カ月の自粛要請に伴い、映像系各大学・専門学校の卒業制作作品発表会が自粛された影響で、貴重な発表の場を失った学生らをサポートしたい」と話す。

 「NARA-wave」は、学生映像作品を扱うプログラム。応募された作品を選考委員会で選定し、英語字幕を付けて同映画祭で上映する。9月に奈良市ならまちセンターなどで予定する(場合により延期開催も検討)。フィクション作品で短編ものは「カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン」(学生部門)への推薦を行う。

 受賞者には次年度予定している、奈良県内をメインロケ地とする映画製作プロジェクト「NARAtive(ナラティブ)」作品へ企画を出す権利を得られる。

 中野さんは「今、誰もが命の危機と未曾有(みぞう)の経済危機に直面し、正解が分からないまま手探りで進んでいる。1300年前に都があった奈良で人々は幾たびも自然災害や疫病の悲しみに直面したが、そこから這(は)い上がり命をつないできた。映画を通して若い人材を育成したいと大切に育ててきたこの事業を諦めず続けていく」と思いを込める。「発表の場を失った学生らが身近にいたら教えてあげて」と呼び掛ける。

 同時に、世界各国の若手映像作家が応募できる「インターナショナルコンペティション部門」も締め切りを延長する。

 応募は無料。内容は、学生によるオリジナル映像作品。テーマは自由だが、監督・作者のまなざしを感じる作品。2018(平成30)年5月以降完成作品で完成時、監督および主要スタッフが学生であったこと(大学生・大学院生・専門学校生、それらに準ずる学生)。年齢制限なし。応募はホームページの応募フォームから。

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