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奈良の薬膳カフェで「薬草・ボタニカルアート展」 細密な植物画16点展示

大和当帰の作品の前で、佐伯さん(左)と吉田さん

大和当帰の作品の前で、佐伯さん(左)と吉田さん

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 ボタニカルアーティスト佐伯美和さんの植物画展「奈良の薬草」が現在、薬膳カフェ「Power Of Food」(奈良市法蓮町、TEL 0742-33-1239)で開催されている。奈良の薬草などを中心に16点を展示している。

展示の様子

 店内の畳2畳分ほどの黒色の壁に大きな大和当帰(やまととおき)が白一色で、根一本一本から葉まで原寸大で緻密に描かれている。

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 佐伯さんはボタニカルアーティストで中学美術教員、西陣織デザイン室、イラストレーターを経て植物画を始め、奈良県薬事研究センターへ植物画の提供などを行っている。

 店主の吉田奈麻(なお)さんは「店をオープンした4年前、ここにいつか大和当帰を誰かに描いてほしいと思っていたところ、佐伯さんに出会い念願がかなった。店のシンボル的な存在になっている」という。

 佐伯さんは「4年前に体調を崩し、食事の見直しを始めたときに奈良の生薬『大和当帰』を知りこの同店を訪れたのが吉田さんとの出会い」と振り返る。

 中学生の頃、「バラの画家」「花の画家」として知られるベルギーの画家「ルドゥーテ」を知り、「しっとりした雰囲気や花びらのあでやかさに感動し、将来こういう絵を描きたいと思った」という。

 「10年ほど前から植物画・ボタニカルアートを原寸大で忠実に描いている。植物は何も言わないが生き物の糧となり、薬となり、命を支えてくれる存在。感謝や尊敬の思いを込めた植物画を描きたい」

 毎回、楽しみに訪れるという本出良一さん・多希子さん夫婦は「佐伯さんの絵は優しく、植物への愛にあふれ、見るとエネルギーを補給してくれるよう」と話す。

 吉田さんは「今回は4周年記念で、佐伯さんにイベント中も在廊してもらう。食事や喫茶を楽しみながらゆっくり植物画を鑑賞し、佐伯さんとの会話も楽しんでほしい」と来店を呼び掛ける。

 今後について、佐伯さんは「夢は、さまざまな植物画を発信することで多くの人に奈良の薬用植物も知ってもらえれば。今後は日本固有種や絶滅危惧種にも取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。

 開催時間は11時~17時(27日は15時まで)。今月27日まで。

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