奈良県内の発明愛好家のアイデア作品を展示する「第12回奈良県アイデアくふう作品展」が1月23日、イトーヨカードー奈良店(奈良市二条大路南)5階の奈良市美術館で始まった。
企業や発明愛好家の便利で役立つ発明品を紹介するもので、県内在住の小学生から60代までの幅広い年代の61作品を展示。知事賞に選ばれたのは、EVA加工やスポンジ玩具加工を行っている企業「一歩」(御所市)と妹尾淑子さんとの共同作品で「素手で交換できる鼻緒と鼻緒付き履き物」。スポンジ製の草履で鼻緒を簡単に交換でき、気分や服装に合わせて鼻緒を交換することができるのが特徴。商品化も予定しているという。
ほかにも、複数の卵を連続して割っても卵黄と黄身が自動的に分かれる「卵黄分離器」(鎌中祥行さん作)、車いすがベッドと一体になり移動が楽な「合体ベッドand車イス」(松葉正次郎さん作)などが来場者の目を引いていた。
帽子の上に手の形をしたブックスタンドが付き、人の肩をたたきながら本が読める「かたたたきしながら本がよめるぼうし」(西木あかるさん作)や、ビニール樹脂パイプの中に水と針金を巻いた木片を入れ、パイプの外側に気球の絵の裏に磁石を貼り、浮力を利用して気球が浮かんでいく様子を表現した「浮力で浮く気球」(高橋果恋さん作)などの子どもならではのかわいらしいアイデア作品も並ぶ。
開催時間は10時~17時30分(最終日は15時まで)。入場無料。今月26日まで。