ホテル日航奈良(奈良市三条本町、TEL 35-8831)は6月1日から、客室の中でも観光気分を味わってもらおうと東大寺が監修したコンセプトルーム「華」を販売する。
コンセプトルームは、利用者の満足度を高めるため「部屋の中でも奈良を感じでもらおう」と、既存の部屋をバージョンアップして「ここでしか味わえない価値を創造する」試みの一環。
今回は、東大寺・二月堂も見ることができる9階の東側に位置する客室を活用。35平方メートルのツインルームを東大寺の監修でアレンジした。
室内には、写真家・木村昭彦さんの大仏殿の写真を飾り、正倉院文様をあしらった「華倭里行燈(かわりあんどん)」、天平裂をイメージさせる和柄と麻を使ったオリジナルのベッドライナーを施す。併せて、正倉院展や東大寺ミュージアムの展覧会図録などを置き、東大寺の行事を案内するなど、東大寺を満喫できるような工夫を凝らす。
コンセプトルームの誕生を記念したプランは、1泊朝食付き1室2人の利用で1人1万7,500円。東大寺の薬湯(やくとう)も特典として付く。プランの販売は9月30日まで。今後も春日大社や興福寺などのコンセプトルームを増やしていく予定だという。