「第30回女王卑弥呼コンテスト」が10月9日、やまと郡山城ホール(大和郡山市)で開かれ、大阪市立大学2年生の杉本葵(20)さんが第30代女王卑弥呼に決まった。
同コンテストは、邪馬台国(やまたいこく)が大和郡山市北西部にあったという学説を基に1982(昭和57)年から開いているもの。奈良県在住・在勤・在学している18歳以上の女性なら誰でも応募することができ、今回は既婚者2人も含め45人の応募があった。
当日は、書類選考で選ばれた32人がステージ上で1分間の自己PRを行い、協賛する地元企業などの審査員と来場者から選ばれた一般審査員が審査した。最終選考で10人に絞られ、審査員による一問一答を経てグランプリに大和郡山市在住で大阪市立大学2年生の杉本葵さん(20)、準グランプリに、大谷大学1年生の小西真梨菜さん(20)、奈良女子大学3年生の別所万美さん(20)がそれぞれ選ばれた。
杉本さんはグランプリに選ばれて「大好きな大和郡山をたくさんの人に知ってもらえるように、頑張ってPRしていきたい」と喜びをかみしめた。2年連続の同市からのグランプリ誕生に主催する大和郡山観光協会も期待を寄せている。
一方、この日で役目を終えた第29代女王卑弥呼の尾川賀栄さん(21)は女王卑弥呼としての1年を振り返り、「(自分に)自信を持てるようになった。楽しい思い出しかない」と話し、中学校の後輩で同じ吹奏楽クラブに所属していた新女王には「笑顔で大和郡山をPRしてもらい、より一層郡山をよくしてもらいたい」とエールを送った。
新女王の一般へのお披露目は今月23日に行われる「矢田ふる里まつり」。