啓林堂書店ビブレ店(奈良市小西町)で6月11日、「ミドリさんとカラクリ屋敷」(集英社、5月26日発売)の出版を記念して、著者の鈴木遥さんと仏像イラストレーターで奈良市観光大使の田中ひろみさんがトークショーを開いた。
鈴木さんは、2007年に奈良女子大学院を卒業した28歳。在学中は奈良の地域活性化にも参加するなど奈良との関わりも深い。同書は、神奈川県平塚市にある、屋根から電信柱が突き出ている家に住む当時97歳のミドリさんに、長年かけて取材を重ね、謎の多い家やミドリさんに迫るノンフィクション作品。
大学では建築史を学んだという鈴木さん。電信柱を購入して立ててあるという家全体の建築に高校生の時に興味を持ったという。
「奈良で本を書くこと」をテーマに行われたトークショーでは奈良の魅力などを語り、訪れた大勢のファンが2人の話に聞き入った。
同書は現在、同店での週間ランキングの1位に輝いている。