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奈良市写真美術館で奈良の芸術作品を紹介-第1弾は「散華」

入江泰吉記念奈良市写真美術館の1階エントランスホールで奈良を拠点に活動する作家の作品を紹介する「高畑芸術サロン」

入江泰吉記念奈良市写真美術館の1階エントランスホールで奈良を拠点に活動する作家の作品を紹介する「高畑芸術サロン」

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 入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良市高畑町、TEL 0742-22-9811)は4月1日、1階エントランスホールに新たに展示スペースを創設し、奈良を拠点に活動する作家の作品を紹介する「高畑芸術サロン」を開いた。

散華ポストカードの販売も

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 同サロンは、異なるジャンルの芸術を鑑賞し、作品の持つ美や芸術に対する興味や理解を深め、文化芸術の発展につなげることを目的に展開するもの。奈良を拠点に創作活動を行っている作家などの中でも、名品と呼ぶに値する作品を展示するもので、本年度から始めた誘客を狙う新たな試み。1年間で散華(さんげ)や鬼瓦、盆石、木版画、能面、切り絵の6作品を展示する。展示期間はそれぞれ1週間~2週間ほど。

 同日から始まった第1弾は、NPO法人美術散華保存会(奈良市芝辻町)による展示。さまざまな寺院で使用されている散華など約120枚の散華を展示する。中には、米国のオハイオ州にある寺の散華も。桜が描かれた散華は、桜の保護のためのチャリティー用に作られたもので、色鮮やかに描かれた桜は来場者の目を楽しませている。

 散華は、寺院での法要の際に諸仏を供養するためにまく花で、本来は生花を使用していたが、ハスの花をかたどった色紙が代用されるようになり、45年ほど前から日本画家や版画家が手掛けた芸術性の高い散華(美術散華)が作られるようになった。地下1階のギャラリーショップでは散華ポストカード(300円)も販売する。

 同館学芸員の木村真士さんは「美術品としても価値の高い美術散華。日本画の美しさを見てもらえれば」と話す。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は開館)。今月10日まで。

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