奈良市で開幕した「なら国際映画祭2010」のオープニングセレモニーが8月25日、奈良県文化会館国際ホールで行われ、奈良で撮られた「びおん」(山崎都世子監督)、「光男の栗」(趙曄監督)が上映された。
オーニングセレモニーではNPO法人なら国際映画祭実行委員会の鷲田清一理事長が「小さくでも良質な内容の映画祭を目指している」とあいさつ。その後、両作品が上映された。
「光男の栗」は、桃井かおりさん演じる、末期がんの母親が、奈良の橿原で息子を探すという母と息子の愛を表現した映画。上映が終わると、ほぼ満員の会場からは「良かった」と拍手喝采(かっさい)。両作品の俳優と監督らが舞台に上がり、舞台あいさつを行った。
「光男の栗」のプロデューサーを務めた映画監督の河瀬直美さんについて、桃井さんは「初めて人を信じた。映画の作り方がすごくいい。もうちょっと俳優をやりたい気持ちになった」と絶賛した。