「なら国際映画祭2010」が8月25日に開幕し、猿沢池と興福寺をつなぐ「五十二段」に敷かれたレットカーペットに注目が集まった。
地域振興や若い人材の育成などを目的に、地元出身の映画監督・河瀬直美さんが提唱し3年前から準備が進められてきた同映画祭。期間中、約20作品が上映される。
当日は、NPO法人なら国際映画祭実行委員会の鷲田清一理事長と河瀬さんを筆頭に、俳優や関係者らがレッドカーペットを歩いた。中でも「光男の栗」(趙曄監督)に主演した女優・桃井かおりさんが注目を集め、観衆の声援に応えて手を振っていた。
河瀬さんは「レッドカーペットを歩いて感動した。新しいことをするにはハードルが高い奈良。奈良で撮った映画を世界に発信することで、奈良をすてきな場所と思っていただけるきっかけになれば」と話す。「子どもから高齢の方まで楽しめる映画なので楽しんでもらえるのでは」とも。