日本一の金魚すくい王者を決める「第16回全国金魚すくい選手権大会」が8月22日、大和郡山市の金魚スクエアで開かれ、一般の部で同市在住の上村誠一さん(31)が57匹すくい4年ぶり2度目の優勝を果たした。
大会では、約4センチの金魚が1,000匹入った水槽で、1枚のポイ(金魚をすくう網)で3分の間に何匹すくえるかを競う。当日は、個人戦の一般の部と小・中学生の部、3人1組の団体の部に分かれ、全国から予選を勝ち抜いた精鋭に加え抽選で選ばれた約1,900人が参加した。
予選、準決勝と勝ち抜き、決勝に進出した強者の競技には、その技を一目見ようと多くの人だかりができ、2匹や3匹の同時すくいは当たり前、少しだけ和紙が残った破れたポイでも金魚をすくい上げるなどの妙技に観衆が沸いた。
今大会の最多賞も受賞した上村さんは「かなりうれしい」と笑みを浮かべ、来年に向けては「地道にコツコツと頑張りたい」と話した。
小・中学生の部では、静岡県から訪れた鈴木悠太郎さん(15)が50匹をすくい優勝し、大会2連破を果たした。鈴木さんは「来年は一般の部でも優勝を目指したい」と意欲をみせ、団体の部では、赤く染めた髪の毛を金魚の形に剃り上げたメンバーが注目を集めた「こちくや3」がこれまでの団体の大会記録128匹を大幅に上回る156匹をすくい3連覇を成し遂げた。