奈良交通がバス安全運転研修会-京都営業所・森脇さんが優勝

奈良交通が行った「第59回バス安全運転研修会」の、街路試験で指差し確認をしている運転者

奈良交通が行った「第59回バス安全運転研修会」の、街路試験で指差し確認をしている運転者

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 奈良交通(奈良市大宮町)は10月7日、大和郡山市の「奈良交通自動車教習所」で「第59回バス安全運転研修会」を実施し、運転技術を競い合った結果、京都営業所の森脇直人さんが優勝を果たした。

優勝を果たし、盾を受け取る森脇直人さん

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 バス運転者の資質向上を目的に1952(昭和27)年から始められた同研修会。参加できるのは在職中に1度きりで、今回は9営業所が選抜した32~54歳の運転者11人が参加。

 研修種目は、学科試験や運行前に行う日常点検のほか、基本運転として同教習所内で、幅寄せや直角のカーブが設けられたコースを規定時間内に通り抜ける「連続直角」などに加えて、応用動作として街路での運転や乗客への案内やサービスなどを審査。

 重力を計測するXYレコーダーを使用した測定も行われ利用者に掛かる重力をグラフ化し審査した。同社では高齢者にやさしい運転をとして、加減速時に乗客へ掛かる重力の基準値を厳しく設定している。

 閉会式では、田口聖二・自動車教習所事業部課長が運転操作に関して、「非常に高度なテクニックを披露していただいた。明日からも(自分の能力を)過信することなく安全運転に努めていただきたい」と講評。大会委員長の梅谷裕規・取締役自動車事業本部長が「この経験を職場に帰り安全運転に活かしてもらえれば」と話し、「物価が下がる中でバス運賃が上がるので、事故、苦情、トラブルがないようにしていただきたい」と今月24日に迫った12年ぶりの運賃改正を前に注意を呼びかけた。

 小学生のころからバスの運転者に憧れ1991年に入社した優勝者の森脇さんは「日ごろから、ブレーキやアクセルなどの操作を焦らず、ゆっくりとするように心がけている。事故なく、定年まで安全運転に努めたい」と笑顔を見せた。

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