奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西、TEL 0742-34-2111)の交流ホールで12月13日、シンポジウム「魏志倭人伝を読む・纒向遺跡を掘る」が開催される。
大型建物跡が見つかり、「卑弥呼の宮殿なのでは」と注目を集めている桜井市の纒向遺跡。その発掘の最新成果や意義を踏まえた専門家によるシンポジウムで、卑弥呼と邪馬台国の謎に迫る。
当日は、上田正昭・京都大学名誉教授が「邪馬台国と纒向遺跡」と題した基調講演を行う。基調報告として、現在発掘に携わる橋本輝彦桜井市教育委員会文化財課主査による「纒向遺跡発掘の成果」や、長年同遺跡で発掘に携わっていた石野博信・香芝市立二上山博物館館長の「纒向遺跡調査の意義」と題した講演の後、辰巳和弘・同志社大学教授や同館の千田稔館長、元朝日新聞社編集委員の高橋徹さん(コーディネーター)を迎え、「邪馬台国と纒向遺跡をめぐって」と題したシンポジウムを行う。
同館主査の乾聰一郎さんは「その道の専門家が集まって、発掘の成果に基づいて卑弥呼や邪馬台について議論するので面白いものになるのでは。聞きに来て感じてもらえれば」と来場を呼びかける。
開催は13時から。入場無料。定員は300人。申し込み方法は同館のホームページで確認できる。