今年4月に奈良県観光連盟と奈良コンベンションビューローが統合して新しく誕生した奈良県ビジターズビューローは10月1日、2010年版の仏像シリーズカレンダー「天平の輝き」を発売した。奈良県特有の魅力を全国に紹介するため仏像を題材に1997年から毎年発売しているもの。
今回は、平城遷都1300年祭を記念して天平期を代表する仏像を集めた。表紙には、1998年から行われていた修復工事を終えて、11月1日~3日に落慶法要が営まれる金堂に安置される盧舎那仏坐像の光背に配された無数の化仏(けぶつ)を大きく表現した。
そのほか、平城遷都1300年祭を記念して奈良の各地の寺社で行われる「秘宝・秘仏特別開帳」の情報を記した付録「みほとけ巡り」も付く。
掲載する仏像は、1月・2月=千手観音菩薩立像(せんじゅかんのんぼさつりゅうぞう、唐招提寺・国宝)、3月・4月=迷企羅大将像(めきらたいしょうぞう、新薬師寺・国宝)、5月・6月=阿修羅像(あしゅらぞう、興福寺・国宝)、7月・8月=薬師如来像(やくしにょらいぞう、法隆寺・国宝)、9月・10月=伝月光菩薩立像(がっこうぼさつりゅうぞう、東大寺・国宝)、11月・12月=聖観世音菩薩立像(しょうかんぜおんぼさつりゅうぞう、薬師寺・国宝)。
写真は小川光三さんの作品で、サイズは縦364ミリ、横267ミリ。
価格は1,500円。1万1,000部制作。同事務局や奈良まほろば館(東京都中央区)のほか、全国の紀伊国屋書店、東急ハンズで販売する。