奈良市内の6ホテルは9月10日、「和の昼膳」と題した価格を2,000円で統一した奈良県の食材を使った和食ランチの提供を開始した。
「奈良はうまいものばかり」を合言葉に、奈良の野菜や大和茶、伝統野菜、大和ポークなどの奈良産の食材を使い、各ホテルの和食料理長が考案した独自のランチを統一価格で販売するもの。期間中にスタンプラリーで6ホテルをすべて回ると2,000円のホテル共通食事券を進呈するほか、期間終了後には宿泊券などが当たる抽選も行う。
企画は、大阪や京都で行われているホテルの共同企画をヒントに、奈良ロイヤルホテルの平山明弘総支配人が発案。当初は「奈良ではできない」などの声も上がっていたが、「うまいものなし」と言われる奈良県で「うまいもの」をアピールするためにと5ホテルが賛同した。奈良市内のホテルが共同で行うキャンペーンは初めて。
平山さんは「『奈良にうまいものはない』というのを否定したい。これを機会に奈良を活気づけたい」と話す。
ホテル日航奈良(奈良市三条本町)の和処「よしの」では、「大和芋雲丹包み」「大和路の香り五種盛り」「三輪素麺と大地の恵み」「大和肉鶏田楽」「飛鳥蒸きのこ庵掛け」「よしの特性十六穀御飯香の物三種盛り、田舎味噌汁」「黒胡麻蒟蒻安部川風と季節のゼリー」を提供。前菜からデザートまで楽しめる内容でボリーム感を出した。
同ホテルの高塲順子さんは「満足感を得ることのできる内容になっているのでは」と自信を込め、「奈良のうまいものを知ってもらい、足を運び食べ比べをしてもらえれば」と話す。
提供するのは、奈良ロイヤルホテル、ホテル日航奈良、ホテルアジール、春日ホテル、ホテルサンルート、奈良パークホテル。ランチタイムは、各ホテルにより異なる。11月30日まで。