近畿日本鉄道は7月27日、大和西大寺駅（奈良市西大寺国見町）で現在工事を進めているなる｢駅ナカ｣ショッピングモールの概要を発表した。

　｢お客さまと店の出会いの時を演出する場として、上質で開放的なショッピングモール｣（同社）の実現を目指し、｢Time’s Place Saidaiji（タイムズプレイス　サイダイジ）｣と名付けた。奈良の土産物やスイーツ店、スーパー、ドラッグストアなど26店舗が出店する。

　1日の乗降客数が約4万9千人で、乗り換え利用者は約9万人にも及ぶ同駅は、2007年から改装が進められ、総工費は30億円に上る。難波方面側に1,800平方メートルを増築し、既存の橋上コンコースが約2倍の広さになる。モールの店舗面積は計1,150平方メートル。

　｢くつろぎと安らぎ｣をテーマに、天上を高くし外光を多く採り入れた開放的なデザインの館内には、｢スイ－ツ｣｢総菜｣｢奈良｣の3つのコンセプトでテナントを集積。駅ナカ初出店のみかさ焼き｢湖月｣やスイ－ツ店｢シェフナカギリ｣、奈良土産｢ならや｣、｢大和コロッケの店｣のほか奈良県初出店の｢えびすカレー｣やスーパー｢成城石井｣などが出店する。同モール西側には、線路の真上に展望デッキも設け、電車が往来する光景を見ることもできる。

　同社広報部担当者は｢便利で魅力ある駅へ、平城遷都1300年祭の玄関口にふさわしい駅にしていきたい｣と話し、オープンから半年間は、改札で同モールの利用を告げると無料で入場できるサービスを試験的に行う。

　オープンは9月11日11時を予定。