今年4月に西大寺(奈良市西大寺芝町)の真言律宗第8世管長・同寺第71代長老に就任した大矢實圓(じつえん)大僧正(73)の晋山奉告式が11月26日、厳かに執り行われた。
式は、大矢長老が十数人の僧侶とともに約300の灯籠(とうろう)の明かりで照らされた本堂に入道し、伝燈奉告文を読み上げ長老就任を報告した。
来賓の荒井正吾奈良県知事は「幼少のころから大変な修行を積んでこられた。県民を代表して心からお祝い申し上げたい。これからますます西大寺のご隆盛に、日本の仏教界のために力を尽くされるように」と祝辞を述べた。
式を終えて大矢長老は「伝統を汚すことのないように、歴史を重んじて戒律を守っていく。今日がスタート」と話した。