奈良のとんぼ玉工房「空-歩」が5周年-各地からファンが訪れる人気店に

とんぼ玉を制作する高畑眞佐子さん。とんぼ玉工房「空-歩」で

とんぼ玉を制作する高畑眞佐子さん。とんぼ玉工房「空-歩」で

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 「ならまち工房」内にあるとんぼ玉や吹きガラスを扱う専門店「空-歩」(奈良市公納堂町、TEL 0742-26-0493)が4月29日、5周年を迎えた。

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 とんぼ玉は、正倉院にも貯蔵されている歴史あるガラス工芸。色鮮やかに輝く5千点以上の個性豊かな作品が4坪の店内に所狭しと並ぶ。商品はすべて、同店代表でガラス工芸作家の高畑眞佐子さんが手がたもの。店内の工房でエアバーナーを使いカラフルな鉛ガラスを溶かし丸く仕上げて、あらかじめ用意した花などのパーツを組み合わせながら何層にもガラスを重ね、独特の輝きと色鮮やかな深みを出す。

 高畑さんは、14年前からガラス工芸を始め、これまで卸し業などを営んでいた。女子大生向けのアパートを改装してできた「ならまち工房」に店舗を構えて5年。「めくるめく5年。(開業から)1~2年はお客さんも少なく辛かった」(同)と当時を振り返る。今では、とんぼ玉のファンを中心に全国各地から1日に多い時は200人以上が訪れるほどの人気店に成長した。

 店をやってきて良かったこととして、高畑さんは「幅広くいろいろな人に会えることと」や作品を見た人に「癒やされると言ってもらえること」を挙げる。「お客様に助けられている」とも。

 売れ筋は、ハード型の指輪(3,000円)や「空‐歩ピンバッチ」(2,800円)。吹きガラス商品では、鳥をイメージした「トリトリピッチャー」(5,000円)や、丸いガラス玉の付いた「せんまさおシーリズ」と名づけた一輪差し(3,800円)などのユニークな商品も。

 とんぼ玉の魅力は、「生涯かかっても100点満点の作品はできない。その奥深さにある」と話す高畑さんは、枯れないアイデアの泉があるという。「作品をもっと作っていきたい。(いずれは)作家として創作作業に専念したい」と今後の抱負を語る。

 営業時間は10時~18時。月曜定休(月曜が祝日の場合は火曜休み。ゴールデンウィーク中は無休)。完全予約制で「とんぼ玉体験教室」も開いている。定員は2人~5人で、料金は5,500円。

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