もちいどのセンター街を入って約50メートルの場所に昨年12月25日、「金原道場 たこ焼き」(奈良市餅飯殿町)がオープンした。
「いらっしゃいませー」と元気な掛け声がアーケードの商店街に響く。同店の看板娘の川端美咲さん(17)と小林佳奈さん(17)だ。単位制の高校に通い、空いた時間はたこ焼き店で働く。「大きな声で、笑顔で、丁寧な接客」を心掛けているという愛嬌(あいきょう)ある2人の笑顔と掛け声につられてたこ焼きを求める客も少なくない。店舗は屋台形式で客席はないが、店舗前で食べて行く人の姿も見られる。
メニューは、ソース、しょうゆ、ポン酢から選べるたこ焼き(6個入り、250円)と、あっさりとした和風だしに入った「つゆだこ」(3個入り、200円)のほか、大和茶を使用した抹茶ラテ(600円)なども販売。
同店のたこ焼きは、キャベツやネギなど野菜がたっぷりと入り、食べ応えがあり、観光客や地元の人にも人気を集め、1日に60皿を焼いたこともあるという。経営は、建築業や大和茶の販売などを営むYASUエンタープライズ(西寺林町)。
同社の今谷社長は「将来1人になっても自力で生きていけるように若いスタッフを訓練しているような仕事場。いずれは店をもっと増やして雇用を拡大し自立支援を行っていきたい」と話す。
営業時間は11時30分~19時。月曜定休。