近鉄奈良駅前の行基広場で9月11日、「塩サンマ」が無料配布され、用意した1000人分、3000匹のサンマは25分でなくなった。
奈良県魚食普及協議会が、今旬のサンマを味わってもらい、魚の消費拡大を目的に実施したもの。
当日は、塩漬けした北海道産のサンマ3000匹を用意。スダチと共に3匹を袋に入れ配布した。配布時間の14時には約500人の行列ができた。
奈良県魚食普及協議会・会長の川井純司さんが「今年は水揚げ不良できるか分からなかったが開催できた。今年のサンマは脂がのっておいしい。次は店で買ってください」とあいさつした後、配布が始まった。
開始後も行列は伸び、広場は人で埋め尽くされた。15分後には、これ以上並んでももらえないとのアナウンスもある中、25分たった終了時も200人近い人が列を作り残念そうな表情を浮かべた。
最初にサンマを手にした市内の81歳の女性は、11時から並んでいたといい「子どもが、サンマが好きなので並んだ。塩焼きで食べたい」と話した。
奈良県魚食普及協議会・会長の川井純司さんは「ここまでの人は初めて。来年はもうちょっとサンマの数を増やすことも検討したい」と話していた。