奈良の魅力をより深く知りながら健康になれると人気の「20日ならウォーク」にちなんだ写真の企画展が2月4日、入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良市高畑町、TEL0742-22-9811)で始まった。
「20日ならウォーク」は、奈良市が主催する中高年向けの健康増進イベント。毎月20日、奈良市内の観光名所を月替わりのコースを歩いて巡るもので、今年1月には過去最高となる394人が参加するなど人気を博している。
企画展は「歩いて見つけた、奈良のこんないいところ」をテーマに、ウオーク中の撮影写真や、ガイドブック掲載コースを歩いて撮影した写真を募集したもの。応募があった48点を展示、写真家の牧野貞之さんが選考を行い、優秀作品を決定した。
金賞を受賞した岡原正尚さんの作品「佐保川の行く春」は、奈良市内の佐保川に咲く桜の花をとらえた作品で、川を流れる花びらが風流さを醸し出している。そのほか、四季折々の大和路の風景を背景にした、ウオーキングの休憩中や準備体操中の参加者を写した写真など、同イベントの楽しさが伝わってくる写真も多数展示する。
同企画を担当する兼古さんは「写真を趣味としている人以外の応募も多数で、技術的なことにこだわらず、季節感のある風景が多くいろいろな奈良の面が出ているので面白い」と話している。
開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで、13日は16時まで)。無料。今月13日まで。